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発達障害

発達障害について

発達障害について

 発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義されています。
 人間の発達は生命として宿った瞬間から始まりますが、決して同じではありません。遺伝的な要素、個性に加えて、生育環境やさまざまな経験によって一人一人異なります。発達には差があるのが本来なのですが、それを年齢によって評価し最も人数が多い範囲を便宜上、定型発達と呼びます。
定型発達からどれくらい差があるかで発達障害の程度を決めたのが発達障害の診断です。発達障害のタイプのうちどれにあたるのか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいのです。障害ごとの特徴が少しずつ重なり合っている場合も多いですし、年齢や環境により目立つ症状が変わるので、時期により、診断名が異なることもあります。

 大事なことは、どんなことができて、何が苦手なのか、どんな個性や魅力があるのかといった点を理解し、必要な支援を受けながら自分らしく生きていけることです。

主な種類と特徴は?

自閉症
「言葉の発達の遅れ」「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、こだわり」などの特徴をもつ障がいです。
最近では、自閉症スペクトラムと呼ばれることもあります。
アスペルガー症候群
広い意味での「自閉症」に含まれる一つのタイプで、「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、興味・関心のかたより」があります。
自閉症のように、幼児期に言葉の発達の遅れがないため、障害があることが分かりにくいのですが、成長とともに不器用さがはっきりすることが特徴です。
学習障害(LD)
全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示すさまざまな状態をいいます。
注意欠陥多動性障害(AD/HD)
「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などを特徴する発達障害です。

発達特性を持つ16歳以上の方へ

 当院では16歳以上の方でこれまで診断を受ける機会がなかった方や小児期や思春期に診断されて通院していて成人後の通院先を探されている方に対応しています。外来診療のみならず、心理士による発達検査やカウンセリング、精神保健福祉士による支援の相談、精神科デイケアにおける人とつながる体験なども提供しています。(当院は15歳までの方は対象外としています。)